【マレーシアのヒプノ事情】
2024年 マレーシアではヒプノセラピストが国家資格となりました!
ヒプノセラピーがまだまだ普及しきらない日本とは大きな違いですね。
マレーシアでは各病院にヒプノセラピストが常駐しています。
例えば、がん治療の一環として放射線治療や
化学療法の副作用(吐き気や不安など)の緩和に貢献しています。
医療従事者が患者のリラクゼーションや
不安管理のために訓練された技術者と協力し、
治療の補助として導入することで、
患者の治療体験全体を向上させることが目指されています。
マレーシア在住の、意識研のセラピスト、渡部あきこさんは、
子供たちにヒプノセラピーの授業を開始しました。
以下、あきこさんのレポートです。
〜*〜*〜*〜*〜
こんにちは!
マレーシア在住のSORAマスターヒプノセラピスト、渡部あきこです。
この度、マレーシアのインターナショナルスクールで
「潜在意識の法則とヒプノセラピー」という授業を始めることとなりました。
では、なぜこの授業を開講する運びになったのでしょうか?
一言で言えば、
「子どもたちが私を後押ししてくれたから」です。
我が家の子どもたちは、
出会う方々に「お母さんはヒプノセラピストです!」と紹介してくれます。
それは母としての私を尊敬しているからでしょうか?
もしくは、ヒプノセラピストという職業に興味を持ってくれているからかもしれません。
しかし、私が感じているのは、それ以上の理由です。
子どもたちは、自分たちが「お母さんはヒプノセラピスト」と話すと、
相手が
「それはすごいね!」
「今度ぜひお話ししたい!」
そう言ってもらえることが嬉しいのだと思います。
実際、私自身も「ヒプノセラピストです」と答えると、
「ちょうど探していたのよ!」と言われることがよくあります。
マレーシアでは、心理的な支援が必要な方に対し、
ヒプノセラピーを勧める医師や友人が多いのが実情です。
今回の学校での授業開講も、子どもたちが校長先生に私の職業を伝えたことで、
「これはラッキーだ」と思っていただけたのがきっかけです。
校長先生からは次のような依頼をいただきました。
「心の健康を保つ子どもたちを育ててください。
これまでスクールカウンセラーが対応してきましたが、
今の時代、あまりにも多くの生徒がカウンセリングを必要としています。
カウンセリングが必要ない、強いメンタルを育てることが大切だと思います」
その言葉に深く共感し、即座にお引き受けしました。
さらに、校長先生からは
「子どもたちは教師に励まされて帰宅しますが、
翌朝にはまたネガティブな思考に戻ってしまう。
どうにかならないだろうか」との悩みも聞かれました。
そこで私は、
「保護者の方々にも別の内容でセミナーを行った方が良いかもしれません」
と提案し、今回、親御さん向けのセミナーも開講する運びとなりました。
マレーシアでは、
ヒプノセラピーの需要が高まっていると感じます。
例えば、ある大手産婦人科では、
不妊治療を受ける際にヒプノセラピーの受診が義務付けられています。
これは、心理的な負担や不安を軽減することで、結果が大きく異なるためです。
また、総合病院に「マインドフルネスセンター」が開設されるなど、
気軽にヒプノセラピーを受けられる施設が増えてきています。
2024年5月には、
ヒプノセラピストがマレーシアで国家資格として認定されました。
ストレスが増大する現代、
ヒプノセラピストの役割はますます重要になっています。
私もその一員として、
マレーシアの子どもたちや人々のために、
知識と技術を役立てられることを心から嬉しく思います。