～職場の「苦手なあの人」は、あなたの心の中の現れかもしれない～
仕事場で、あなたは、怖いな、苦手だなと感じる人はいますか。
その人からの声かけに、自分への疑いや責めの雰囲気を感じたり、
あるいは、自分の口元がこわばったり、 身体がかたまってしまうような事がありますか。
何かを言おうとしても、すべて言い訳のようになってしまったり、
細かく指示をされて、まるで自分が信頼されていないようで、 胸が苦しくなったりすること。
もしそんな経験に覚えがあったら、この文章を読んでみてください。
その経験が、ただの嫌な出来事ではなく、 その人が、あなた自身の心の深い場所から送られてきた、
“メッセンジャー”のようなものだとしたら…？
この記事では、その仕組みを優しく解き明かし、あなたの心が軽くなる３つの真実をお伝えします。
1. あの人に感じる「苦手感や怖さ」の正体は、あなた自身の心から始まっていた
私たちの目の前に現れる人は、多くの場合、自分では気づいていないけれど、
潜在意識の思いを映す“鏡”のような役割をしています。
相手の言動そのものよりも、 あなたの心の中でどんな反応がおきているのかが、本当の問題を示しているのです。
例えば、あなたが注意を受けているとき、 プレッシャーを強く感じるとしたら、
「絶対に、完璧にすべきである」というような、 昔の思いがよみがえっているのかもしれません。
もしくは「高く評価されないといけない」というような気持ちで、
必死に相手の期待に応えようとしているのかもしれません。
つまり、あなたが向かい合っているのは、相手ではなく、
あなた自身の心の中にある「あなた自身の過去の思い込み」なのです。
あなたが感じている「怖さや苦手感」は、相手が作り出したものではなく、
あなた自身の心の中にあるから、発生しているのです。
2. 反応しているのは「今のあなた」ではなく、「子どもの頃のあなた」
人が強いストレスや怖さを感じた瞬間、
私たちの脳は、自分を守るために自動で過去の記憶や恐怖を呼び起こします。
つまり、涙が出そうになったり、身体が固まってしまう反応は、「大人のあなた」のものではなく、
小学生の時など「子どもの頃のあなた」の心の反応なのです。
あなたはその恐怖を忘れてしまっているかもしれませんが、同じような出来事があると、
また、心の奥底にある、その時の恐怖の気持ちをありありと思い出すのです。
3. あなたが弱いからじゃない。ただ「安全スイッチ」が働いているだけ
ストレスや怖さを感じたとき、潜在意識は、あなたを守るために、いくつかの“安全スイッチ”を作動させます。
主なものに、次の３つの防御反応があります。
- フリーズ: 頭が真っ白になり、身体が固まって動けなくなる。
- 過剰共感: 相手の機嫌を取ろうと、相手を優先する。
- 回避: その場から逃げ出したいと、関わるのを避けようとする。
こうした反応は、自分を守るために、潜在意識が作り上げてくれた、「生存戦略反応」です。
あなたがこれまでの人生を生き抜くために身につけてきた、 大切な“お守り”のようなもの。
そして、もう必要がなくなったなら、新しいものへと書き換えていくことができます。
結論：仕事場でのあなたを、もっと自由でやる気のあるあなたに変えるために
ここまでお伝えしてきたように、
「怖い苦手なあの人」という問題の根っこは、実はあなた自身の心の中にあります。
- 相手は、あなたの無意識を映す鏡である。
- 反応しているのは、子どもの頃のあなたである。
- その反応は、あなたを守るための安全スイッチである。
この仕組みがわかると、解決できないと思っていた人間関係の問題が、
自分自身と向き合うことで変えていける、内なる課題なのだと見えてきます。
こうした課題に向き合うために、ヒプノセラピーのような心理療法は最適です。
無意識の習慣に優しくアプローチし、心を癒やし、新しい反応のパターンを育んでいけるからです。
心の深いレベルで変化が起きると、不思議なことに、苦手だったあの人が気にならなくなったり、
相手の言動そのものが変わったりすることもあります。
もし、今の人間関係が、あなたが会いたかった「本当の自分」に出会うための鍵だとしたら？
あなたもぜひ、ヒプノセラピーをうけてみませんか。
（谷口紗知世）
